



Message from the President
代表メッセージ
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Wordマクロで
人生が変わってしまった件
~趣味はWordですが、何か?~

代表取締役 新田 順也




Wordを愛しすぎて独立してしまった男の話
2005年、31歳のときに特許事務所に社内翻訳者として勤務していた当時、翻訳用のWordマクロに出会いました。
2007年、33歳でWordマクロのプログラミングを学び、そこからWordは私の遊び場になりました。
こんなに楽しいことがこの世にあるなんて、知りませんでした。
私は子供のころ、テレビゲームやパソコンプログラミングに特にはまらずに育ちました。でも、Wordマクロには夢中になってしまったんです。
「ここ、自動化したいな」と思うたびに、アイデアがあふれて止まりませんでした。
いつも頭の中には、作りたいマクロの構想がありました。
平日も休日も、仕事中も仕事後も、ひたすらWordマクロのことを考えていた時期があります。
その面白さや発見の喜びを誰かと共有したくて、ブログでマクロの記事を書きました。
そして2011年、36歳で独立。「Wordマクロを仕事にしたい」と思いが抑えられなくなったのです。
世の中には「35歳プログラマー定年説」がありますが、私はその翌年に一歩を踏み出しました。
独学ばかりで経験は少なかったけれど、「Wordマクロで生きていきたい」と本気で思ったのです。





独立してWord三昧の日 々

独立してからは、毎日のようにWordを触り、Wordマクロを使う生活が続きました。
Wordマクロを使って翻訳し、収入を得ました。
Wordマクロのセミナーを開催し、執筆活動も行いました。
そんな日々を続けていたら、気づけばMicrosoft Word MVPを受賞していました。
学びの過程では、海外のMVPの方々のサイトを読み、フォーラムで質問し、たくさん教えてもらいました。
その憧れの「MVP」という称号を、自分がいただけたことは、今でも不思議な気持ちです。




必要な機能は自分でつくる!

Wordの差し込み印刷を知らなかった頃、自分でその機能をマクロで作ってしまったこともあります。
自社の業務管理にこのマクロを使い続け、お客様にも同様の仕組みを納品してきました。
Wordよりもシンプルで、自由度の高い差し込み印刷としてご活用いただいています。
他にも、
- Wordのアウトライン機能を改良してアウトライナーを作成。記事執筆の構想を練るために使うだけでなく、ToDoリストも管理し、月間の業務時間を集計
- 自身の翻訳用に、置換に特化したアプリを開発(商品名:ぱらぱら)
- Wordの[検索と置換]ダイアログボックスに満足できなくて自作し販売(商品名:山猫の手)
- ボランティアでかかわったイベント用に名札自動作成マクロを開発
などなど、生活や仕事の中にWordマクロがいつもありました。
私のWordには、80種類のショートカットキーが設定されていて、日常的に使っているのは約40種類。
多機能マウスのボタンにも、よく使うマクロが割り当てられています。
まさに、Wordで仕事をしていた日々でした。

他のアプリとの出会い、そして今
2019年に業務でPythonを使い始め、VS Codeにも触れました。
2021年にはJavaScriptを、2022年にはメモアプリのObsidianを使い始めました。
2021年からはkintoneとMisocaを取り入れ、WordとExcelによる見積書や請求書等の文書作成と業務管理を効率化しています。
WordとWordマクロ一辺倒だった10年間を経て、いろんなツールやプログラミング言語を使うようになり、Wordの良さも弱点も、かつてより客観的に見られるようになってきました。
2025年現在、私は「Wordでは実現できなかったこと」を形にするために、ウェブアプリを開発しています。
Wordに夢中だった私だからこそできる提案がある。そう信じて、日々取り組んでいます。

